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Yokohama Toriennale

美術|2011-08-28 19:04

ヨコハマトリエンナーレへ行って来ました!!
最近、なまの美術作品から離れていたので新鮮でした。
それから現代アートの文脈を(かなり大雑把に)勉強してきたこともあってひとつひとつの作品を今までよりもゆっくりじっくり楽しめました。(松田先生に感謝!!)

まさか「ブンミおじさんの森」の監督アピチャッポン・ウィーラセタクンが展示しているとは!
タイの自然、子供達はどこか心の奥で見たことのあるような風景に映ります。
綺麗に整列した記憶からはみだした、皮膚を撫ぜるような懐かくて甘い記憶がよみがえります。
アピチャッポンがカンヌでパルムドールを受賞したのが決定打ではあるとおもいますが
こんな素敵な作家が注目されていることに感動しましたしスペースをしっかりとって展示をしたヨコハマトリエンナーレに感謝です。
コンテンポラリーの作品が並ぶ中でひときわ異色をはなつアピチャッポンの存在はなんだかすごい良かった、
こんな映画や美術作品をつくれるようになりたい!と思いました。
去年なら通り過ぎていたかもしれません…。

それからデンマークの作家ヨアヒム・コースターのタランティスムとゆう映像(ダンサーが狂ったように踊りまくる)も面白かったです。しかし観客には空振りしている印象でした。
この作品はビジュアルも内容もデンマーク映画のような空気があって好みです。
まさにアピッチャッポンの対極のような作品ですが、身体をくねらせる人間をみているとなんだかおかしくなってきて、この映像をみている観客(直立してしかもどこか冷めている)と映像の中の人間のあいだに流れる理性のルールが脅かされる瞬間に苦笑いを漏らしてしまう、麻酔薬的映像でした。
どうしても私は映像作品と映画とを比べてしまうけど映画の世界が縮こまってきた最近を思うと美術の映像は広いのかぁ、いやじつは狭いのかぁと繰り返し考えていました。
それにしても、映像作品の多いこと!
いちばんぞっとしたのは制作に4、5年かけたという孫遜 (スン・シュン)の映像。
手書きアニメーションってめちゃくちゃ大変で、時間もかかるのでそれだけのエネルギーを持続させるテーマというのは本当に強いものです。(お金が入るわけでもないですし…)
だから私は映画よりも手作りのアニメーションに常々狂気にちかい凄みを感じていて
シュヴァンクマイエル、ノルシュテイン、パブラートヴァ、私が美術と映画をより深く好きになったのはチェコやロシアのアニメーション作家の影響で、日本というアニメ大国にいながらそうした外国の作品に小学生の頃から惹かれていました。そして美術と映画の境界を自由に行ったり来たりするあるいは飛び越えて違う世界に迷い込ませてくれるようなアニメーションに出会うと目がくらくらします。
でもスン・シュンのアニメーションはとてもひやっとしました。
スクリーンの前に座った瞬間、そーっと冷気が天井から降りてくるような(ちょうどエアコンの風が当たっていたのかも)…奇妙な世界でした。たびたび現れる巨大なハエ?に気持ちがわるくなり…

数日後、お風呂に入っていたら耳の後ろに小さなハエが飛んでいることに気がつきました。
美術って怖い。


オノ・ヨーコのガラスとミラーの迷路、そしてオノ・ヨーコから電話が掛かってくるかもしれない!というサプライズつきの作品にもぐっときました。
迷路の中に入った人たちが顔を合わせる瞬間の表情が素敵だったので写真を何枚も撮りました。
優しい言葉を耳元で囁かれるような、ユーモアに満ちたハッピーな作品だった。

それから巨匠(!)ダミアン・ハーストの蝶のステンドグラス。
宗教問題とエディプスコンプレックスの隠喩(多分ないけれど本質?笑)が絡み合っていて
こういう作品を有名人やお金持ちが収集するんだと思うとなぜかいやらしい感じがしました。
豪邸で男女が絡み合って悲劇をあらわすヨーロッパ映画のワンシーンを見ているような。(うーん、微妙!)
ダミアンの作品は色っぽいです(そんな風に感じるの私だけかな笑)。
死がテーマなのに少年ぽいからか
いやダミアン自身がかなりセクシーなんじゃないか。なんて思ったりして。
このあいだダミアンの画集(イギリスで酷評されているらしい!)を見たけれど、
幼稚さ?少年ぽさ?がかなり好みでした。(これを日本の若い人なら中二病とかいうのかな笑)
自分はどうもトリアーとかダミアンのような理性で固められたゆえに不自由な人に(作品よりも)魅力を感じてしまうみたいです。


最後にクリスチャン・マークレーの「時計」は完全な偏愛で、家のテレビで延々と流したいです。
とっても楽しいトリエンナーレでした。


映画は「ツリーオブライフ」と「一枚のはがき」を見ました。また別のときに書きたいです。
写真はダミアンとその実力を危うくしているらしい(そんなことがあるのか…)ペイント。



ダミアン・ハースト

















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